世界には、現実と幻想の境界がわからなくなってしまうような空間が沢山あるなぁ…。
海外旅行に行くようになってから、つくづく感じていることです。
今日の思い出語りの場所は、「世界で最も美しい図書館」として有名なウィーン国立図書館(プルンクザール)。
超余談ですが、私は昔、イノセントワールドというブランドのお洋服に憧れて、少ないお小遣いをやり繰りして買い集めていた時期がありました。(もう着ませんが、今でもイノセントワールドのお洋服は大好きです。)そのイノセントワールドのデザイナーさんが図書館柄のお洋服をデザインする時にインスピレーションを受けた図書館、とうろ覚えで記憶しています♡
本当に、この図書館を題材に作品を生み出したくなるような、この空間は夢かCGなのでは?と思う程の素敵空間です!
本は宝石と同等の価値ある品
こちらの図書館、14世紀前後のハプスブルク家で所有していた書籍が最古のものだそう。
当時の書籍って、知識を得るための貴重なもの。
宝石と同等の価値あるものとして、大切に保管していました。
流石、豪華絢爛なハプスブルク家。
18世紀前半に、
大切な書籍を保管するための書庫を作るのだ!
と、建設した宮廷の書庫が、今日のウィーン国立図書館。
- 設計:ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハ
- 建築:ヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハ
- 大きさ:床面の最長80m、高さ20m
ハプスブルク家が消滅したのは1918年…
割とハプスブルク家の後期になってから建設された書庫だったのですね。
本棚も綺麗に装飾。流石ハプスブルク家。
ホワイトを貴重とした外観と通路
入口、少しわかりにくかったです。google mapが必須!
ベルヴェデーレ宮殿もだったのですが、
大広間のつなぎになっている通路や踊り場は、ホワイトベースで、繊細な装飾がとっても美しいのです。
このホワイトが、一旦視界(色彩)を整えてリセットしてくれるというか。
この空間が
さぁ、これから広がる美しい景色をご覧あれ!
と言っているかのような、序章の空間に感じます。
この扉の先に、映画のような美しい図書館が待ってます♡
ね?素敵な導線。絶景。
ダニエル・グランの描いたフレスコ画
ここの目玉ポイントは美しい大きな天井のフレスコ画です。
首が痛くなってしまうくらい、じーっと見てしまう。
図書館というより、教会みたい。
この窓からの光の入り方が幻想的で美しいんです。
よく見ると、窓枠にもぎっしりとフレスコ画が描かれていますね。
フレスコ画の立体感のある技法、素晴らしい。
もっと近くで見たかった…。
実際に見てみると、飛び出してくるような感覚が面白くて、まるで高貴なマジックアート。
入場チケットが意外とポップ
おまけです。
見てください!入場チケット。
もっと重厚感のあるチケットかと思いきや…
可愛くないですか?笑
思いの他、遊び心があって好き。
私、旅の宝だと思って可能な限りチケットはスクラップしています。
(この習慣、チケットがデジタル化したらできなくなってしまうので少し悲しい…。)
※2019年2月、オーストリア旅行へ行った時の記録です。
参考サイト
公式サイトでは、書籍や写真がデジタル化されて公開されていたり、オンラインの無料解説ツアーが行われていたり、素敵なサービスが充実しています♡
気軽に旅に行けなくても、探せば楽しめるものって意外とあるんだな、と。
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