【感想と備忘】ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展 | メゾン・オルキデ
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【感想と備忘】ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

美術展・美術誌の感想
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コロナ禍でどうなることかと思いましたが、つい先日、キューピットにお会いしてきました!!

開催延期を経て、ドレスデンの大事な宝物たちが日本に来てくれて嬉しいです。関係者の方々、本当にありがとうございます。

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全体感想

丁度同時期に開催されている「メトロポリタン展」と比較すると、大人しめの印象。(良い意味です、オランダ絵画の魅力)

日本で認知度が高いのは、レンブラントフェルメール…くらいではないかな、なんて思いました。

そして、来日した絵画のサイズも全体的に小さめのサイズだったり、複製版画も多いです。

豪華絢爛の展覧会、と言うよりは、良い意味で、粛々とした絵画をじっくり鑑賞できた印象。

当時の風習や、絵画を読み解くためのヒントになって、音声ガイドを借りて良かった。

ヨハネス・フェルメール 「窓辺で手紙を読む女」

本展の目玉。展示の見せ方が他の作品よりも格段に力が入っていました!

修復過程の映像資料の説明がモニターとスクリーンであり、その先でご対面できます。

 

それにしても、復作業の緻密なこと。

顕微鏡のようなもので確認しながら、特殊な削る道具で、小さく小さく絵の具を削っていくんですね。
ほ~んとうに細かい!!目が痛くなりそうなくらい細かい!!!
この絵画を見ることができる状態にするまで、一体どれだけの人達が調査や作業に携わって時間がかかったのだろう…、なんて思って感動しました。

お隣には修復前の複製画も展示されていて、やはり本物とは雰囲気が異なるけれども、「あぁこんなかんじだったのね…」というのは、スケール感も含めてイメージが膨らみます◎

なんでも、絵画を修復するということは「作者が完成させた時点の状態を復元すること」が今スタンダードな定義なのだとか。

フェルメールは画額とキューピットを描いていて、数十年後、何者かが塗り潰したけれど、誰が何の目的で塗り潰したかは不明なまま。なので、修復の基本的な考え方に基づくと、キューピットは復元すべき。

…ということで、今回の修復に至ったようですが、この修復自体には賛否両論あるようで、私自身、正直修復前の雰囲気が好きでした。

でも、実際に見てみると、こんなに沢山の人達が動いて、フェルメールが仕上げた状態の作品を見られていることに感動。そして、フェルメールの他の絵画では画中画をよく用いていることを考えると、「あぁ在るべき姿に戻ることができたのかな」なんて、変に納得してしまいました。

流石、修復したばかりなので、本当に鮮やかで美しかった。今まで見たフェルメールの作品の中では比較的大きな作品で、細部の描き込みが超緻密でした。(個人的には、直近のメトロポリタン展で見た「信仰の寓意」よりも全然好み)

オランダ絵画について

オランダ絵画って、わぁぁ綺麗!とか、生きる歓び!的な要素ってあまり感じられなくて、若い頃は面白く無かったのですが、最近面白いと思うようになりました。(若い時の私には、地味だなぁ…としか思えなかった。)

美術の勉強を少しずつ始めるようになって

  • 絵画を読み解けるようになった事(○○が出てくると、○○を示している、みたいな感じ)
  • 当時の日常が垣間見られる事
  • 資料として面白い

この辺りに焦点を当ててみると、違う世界が見えてきて本当に面白い!今回書ききれないので、別の記事にまとめようと思います。

ヘンドリク・アーフェルカンプが描く冬の風景

色々思った絵は色々あるのですが、この絵が可愛くて。

  • そりとスケートで遊ぶ人々

     
  • 氷上の遊び

可愛くて、ず~っと見てしまった作品。
何だかとても癒されて、思いがけないほっこり絵画に出会いました。
この画家、日本語の情報は少ないですね。

約1550~1700年間、ヨーロッパ北西では水路が凍り、輸送のライフラインが停まってしまうくらい極寒なことがあったようです。アーフェルカンプは冬景色を中心に描いた最初のオランダ人画家で、フランドル地方の版画を参考にこの絵を描いたのだとか。

スケートやアイスホッケーを楽しんでいる人たち。なんだか絵本の挿絵のような愛らしさ。良いですね、こういう絵画。

図録

今回は図録のみ。

ミッフィのキーホルダーが販売されていたら散財しそうなところでした。危ない危ない。

 

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