少し前、イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展へ行ってきました。
モネ、大好きなんですよね。
印象派の中で一番好きな画家です。
そして、イスラエル美術館って盲点でした。
そもそも今までよく知らなかったのと、中々立地や治安的にも簡単に行けそうでもない場所で、絶対に個人では行かないであろう美術館。
そんな中、印象派展の作品を見られるのは幸せです。
因みにこの美術館、聖書の元となっている死海文章やエルサレムの1/50模型等も目玉ようで、美術館と博物館の間のような印象を受けました。
かなり大きな施設のようで、多分、いや絶対、面白い施設。いつか、ゆっくり訪れてみたいものです。
全体感想
今回来日した作品は、全体的に小〜中型くらいのサイズで、風景画が多いような印象でした。
印象派は小さい頃から馴染みもあって、海外旅行でも沢山見る機会があって、音声ガイドも「うん、うん、知ってる」って事が多かったのですが、やっぱり、睡蓮の池を見られたことが本当に嬉しかった。光の描き方が本当に綺麗。
後、楽しみにしていたのはコローの絵画です。
最初の展示室、いきなりコローの作品登場で一気に引き込まれました。
コローの絵画、大好きなんですよね。
優しくて淡くて繊細で美しい風景画、素晴らしいです。
こんなに「エモい」って言葉が似合う画家は居ないのではと。なんか、疲れている時に見ると、心がじわ~っと溶けて、泣きそうになると言うか…。
コローの作品タイトルの付け方もセンスも大好き。
またコローの作品を見に、パリに行きたいなぁ。
他、
レッサー・ユリィの作品、めちゃくちゃお洒落だなぁ。
「冬のベルリン」「夜のポツダム広場」「赤い絨毯」、全部素敵。
今まで全く見たことが無かったのですが超良かったです。
この方の作品は何処へ行けば沢山見られるのでしょう。色々と調べたいことが沢山!!!また好きな画家が一人増えました!
素敵な作品たち
モネの「睡蓮の池」がある展示室のみ、写真撮影がOKでしたので、私もスマホに収めさせていただきました。
クロード・モネ
睡蓮の池
ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて
悪天候に備えて仮に作られた藁の束を女性に見立ててのタイトル。
ギュスターヴ・クールベ
岩のある風景
岩のある風景
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
モルトフォンテーヌ、小さな柵へと続く道
樹々の間に差す陽光
シャルル=フランソワ・ドービニー
花咲くリンゴの木
真ん中のヤギさんと青年が可愛い。
カミーユ・ピサロ
豊作
朝、陽光の効果、エラニー
ピサロと言えば点画のイメージが強いけれど、この時代の作品、好きだなぁ。
エラニーの日没
「朝、陽光の効果、エラニー 」の翌年に描かれた作品。点画の技法が取り入れられ始めてますね。
ポール・セザンヌ
湾曲した道にある樹
陽光を浴びたエスタックの朝の眺め
フィンセント・ファン・ゴッホ
麦畑のポピー
プロヴァンスの収穫期
出た、ゴッホ。力強い筆跡と色使いが何度見ても魅力的。
モネとゴッホは特に大人気で、良い位置で写真を撮るのが大変でした…。笑
風景画って派手さは無くとも、穏やかな気持ちなれて、自分自身の仕事や役割を全うすることや、毎日を丁寧に生活することの大切さに気付かされます。
今回、本当に心優しくなる絵画ばかりの暖かい展覧会だったように思います。
自分の足では簡単に見に行けない美術。本当、イスラエル美術館のご厚意に感謝。
購入させていただいた図録、表紙がとっても美しい!!
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