【映画「Girl」の感想】LGBTのバレエダンサー | メゾン・オルキデ
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【映画「Girl」の感想】LGBTのバレエダンサー

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日曜の夜にもの凄くヘビーな映画を観てしまった。良作だと感じたし、観て良かったと思っているのですが。

映画「Girl」という、15歳トランスジェンダーの女の子が、名門バレエ学校でバレエダンサー(バレリーナ)を目指すお話です。

全然まとまらないけれど、感じたことを自由に書いていきます。

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バレエで酷使した身体と、心の傷

主人公のララは、どんなに苦しいことがあっても、弱音も文句も言わずに心の中でぐっとこらえて、いっつも笑顔でいます。それが観ているものの心をグサグサと抉ってくるんです。

もうララの心は傷だらけで出血が止まらないくらいの痛みで、それがバレエで酷使したボロボロの身体に重なります。トゥシューズでボロボロになった足、周囲から少しでも浮かないように目立たないようにと股間をテーピングしてボロボロになった肌。

他の職業では無くて、バレエ×LGBTというのが、この映画の訴えたい本質に適している気がします。

そして、ただでさえ多感な時期、トランスジェンダーの子供たちってもっと理解してケアしてあげないといけないんですよね。日本でのこういう教育とか社会全体での受け入れ態勢ってどうなんだろう…、と。

愛情があれば、色んな家族の在り方があっていい

ララの救いは、父親がもの凄く理解のある人で、一生懸命にララに寄り添おうとすることろ。

治療に付き添ったり、ララが踊りやすいように股間の目立たない下着を探したり、些細な変化にも気づけるようにコミュニケーションを取って、「物事の良い面を見るようにするんだ」と、ララを諭します。

そもそも、LGBTの事を親に相談できない子供も、寄り添うことが出来ない(受け入れられない)親も沢山いると思います。

 

ララは父親と6歳の弟の3人暮らし。母親については何も触れられていませんでした。

ベルギーからフランスへ、ララがバレエ学校に通学するために一家で引っ越して来るんです。ここにも家族の在り方の文化や国柄が表れていて、見ていて面白い。

 

フランスでは家族の在り方の選択肢が多様で、

  • 結婚(2013年に同性婚も法制化)
  • 事実婚
  • 結婚した場合と同等の法制度を活用できるPACS(異性・同性問わない)

更に

  • 初婚同士の家族は全家庭の45%
  • 子連れ再婚orひとり親の家族は全家庭の過半数
    (フランス国立統計経済研究所、2018年事典)

愛情があれば家族の形にはこだわらない、結婚はしていないけれど子供がいるって家庭が別に物珍しくない環境。

なんか、こういう方が世の中の流れに合っている気がします。(日本の婚活ビジネスとかって本当に苦手…)

 

すっごく脱線するし余計な話だけれど、

日本よりもヨーロッパ圏のオジサンの方が小綺麗にしている気がするんですよね。(※偏見の塊)

それって、パートナーとは形に縛られずにいつまでも恋人のような時間を楽しむし、愛情が無くなればきっぱりと別れて新しい恋をする、いつまでも男性として恋愛を楽しむために身だしなみを整えているっていうのにも繋がっているのかなぁ…、なんて思ったりしました。(全然関係ないかもしれないけれど)
(女性も日本のように「専業主婦」って概念が無くて自立しているし、社会制度が整っているから、愛情が無くなっても金銭面で夫に執着することが無い)

好奇心といじめ

トランスジェンダーであることから、周囲のバレリーナ達に馴染めないララ。

同級生と目に見えない壁があったり、差別していないように振る舞われていても、やっぱり心の底では差別されてしまうし、からかわれる。

からかってコミュニケーションを取っているつもりでも、本人が苦痛に感じていたら、それっていじめだよね。

いじめられて精神的に追い詰められて冷静な判断が出来なくなってしまう…、あるあるな話です。

 

超大前提として、いじめる方が悪い。

だけど、攻撃された時のスルースキルも大事だし、そもそも、いじめられたり、からかわれないように、なめられないようにする努力も必要だなぁ(相手を威圧するとかではなくて、自分のスペックを磨くとか自分に合わない場所に近寄らない、って意味で)、って今までの人生で思っていました。

でも、そこにLGBTって要素が加わると、自分ではどうしようもできないことが多すぎる。理解しているようでも、多様性をまだまだ全然理解できていなかったなぁ…と、改めて感じました。

とは言え、日本の方がずっと寛容性が無いと思うんだ

日本では、いくらトランスジェンダーと言っても、バレエ学校に女の子として入学許可が下りることが、現実的に難しい気がしますね。

映画ではララに対して、バレエ学校も理解を示していたし、遅れて入学したために履きなれないポワントのトレーニングも、先生が熱心に行っていた。少なくとも、バレエ学校の職員達は全くララを差別していなかった。これ、今の日本で同じようには出来ないと思います。

前に勤めていた会社で、LGBTに対するビデオを社内で見せられて、LGBTに対して理解した者にはレインボーフラッグのキーホルダーを渡して、そのキーホルダーを目につくところに付ける、みたいな社内運動がありました。それなのに、レインボーフラッグのキーホルダーをつけている社員が、LGBTのことやその運動を嘲笑っていて、「じゃぁ付けなきゃいいじゃん、LGBTに理解無いじゃん、本当気持ち悪いなぁ」って嫌になったのを思い出します。

というか、日本は全体的に陰湿で寛容性の無さが目立ちやすい。

ほぼ単一民族の島国で、似たような思考に偏るのは仕方ないのかもしれないけれど…。

個々の得意不得意や個性を無視して「日本で世間的に良しとされる扱いやすいデフォルト」に寄せるための教育。同調・協調を重んじて、それができないと周囲から後ろ指を指されたり、集団から排除される。こんなん、LGBTじゃなくても生き難いわ!!!って。笑

 

本当に生き難い世の中だなぁ…と常日頃思っていたけれど、この映画を観たら、私の生き難いとは比じゃなかった…。

全くまとまりがないけれど、感じた事がどっかに飛んでいかないように、書き留めておきます。

ネトフリで観られる映画なので、興味のある方や時間のある方は是非。構成も映像も洗練されています。

 

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オルキデ

服飾とアートと旅が好きなアラサーによる雑記。たま~に、大人バレエの話も。
 
10代の頃より洋裁、編み物、絵画漬けの日常を送ってます。
コロナ禍でシンプルでシックな生活に憧れるようになりました。
 
お問合せ:maison.orchidee21@gmail.com
 

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