コロナが収束していたら、イギリス旅行にでも行きたかったなぁ…、なんて思いながら「大英博物館 ミイラ展」へ行ってきました。
予想以上に楽しくて、気分的には「世界ふしぎ発見!」の特別編って感じ。(小さい頃、世界ふしぎ発見!のナビゲーターに本気でなりたかった。)
そして、ただただ…
IT技術凄すぎっ!!!
3Dプリンター凄すぎっ!!
と言うのが感想です。(※幼稚園生レベルの感想)
もう、学問の境界ってどんどん無くなっているなぁ…、と実感しました。
もう、理系とか文系とか分けることがナンセンスなのかな、って。
ミイラ一体を深く知ろうとすると、歴史学だし、考古学だし、民俗学だし、芸術学だし、医学・解剖学だし、IT技術も加わってくるし…って。
どれだけの専門家が動いてくれて、私たちの目に届いているのだろう、ってところに胸が熱くなりました。
今回6体のミイラが来日していますが、私自身は全く生々しさを感じたり、気持ち悪い(ごめんなさい)…って思うことはありませんでした。そういうの(?)が苦手な方でも行きやすいのではないかなぁ、と。(※あくまで主観です)
と言うのも、
- 綺麗に装飾が施された棺(マトリョシカ式に2重になっていて、大小の棺両方が展示されているものもありました。)
- 布に包まれたミイラにかけるビーズのネット
- 布に包まれた状態のミイラ
というのがだいたいセットで6体分展示されているイメージです。
それをCTスキャンして読み解いた解説動画が傍で流れていて、死因や生活習慣の傾向など、医学的な解説や、その人物の身分等や当時の社会背景などを解説してもらえるんですね。
- 現代のミイラ研究は解体せずにCTスキャンするのが主流
- 当時の死因は歯に関係するものや動脈硬化が多い
- 歯にまつわる病気で無くなる人が多い理由は、当時の主食であるパンに異物(石やら砂やら)が多く、歯がボロボロになりやすかったから
- 当時のエジプト人は華奢(160cm代が多い)
- 棺の装飾がとっても繊細で綺麗(エジプト神話の知識がもっとあればもっと理解できてよかったのにな…)(学が無くて辛い瞬間)
- ミイラ職人の当時の身分は謎!!
などなど、新しい知識が増えたと共に、まだまだ謎に包まれた部分の多い古代エジプト。
そして、一部分のみ写真撮影がOK。
ツタンカーメンのマスク…のレプリカ。
(そりゃそうだ…、本物が来日して写真撮影がOKになることは…超可能性低そうですよね。)
最後の展示室は採掘現場が再現されていて、何かの映画のセットを見ているようでした。リアル「世界ふしぎ発見!」を味わえます。
久々に純粋な美術展以外の展覧会に行けて、楽しかったなぁ。
購入した図録が随分ディープで面白くて。まだ読み切れていないので、来週の通勤のお供にしようと思ってます。(どうせ変人さ)
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