あっという間に6月。
アパレルのサマーセールがちょっとずつ動き出していますね。
アパレルのアルバイトをしていた時、
今くらいの時期になると
担当させて頂いている顧客様にDMを送って
プレセールのご案内をさせていただいていました。
懐かしいなぁ。
今日は当時の思い出とセールとの付き合い方についてのお話を少し。
セールの流れ
私が働いていたお店は、
- 6月:プレセール
顧客様にだけご案内
- 7月:オープンセール
中旬頃からセール品追加
売れ残っているものは値下げ&再値下げ
- 8月:最終処分セール
〇〇円均一とかにしてしまうこともある。
もうこの頃になると、
セールはお店の目立たないラックにまとめられていて、
秋物の新作で2/3くらい埋め尽くされている状態でした。
多分、実店舗でもオンラインでも、
セールの流れって変わらない気がします。
(冬はこれが12月から始まる感じ。
因みに、アパレル販売員の2,8月は閑散期です。)
ブランディングの築き方とセール
で、
中にはテナントさんの中で一切セールをしないブランドさんもあって、
そういうお店のほうがお客様と信頼関係を築きやすそうでいいな、
って思った経験があります。
愛されるブランドって
お客様と価値の共有ができているかで決まる
って、最終的に思ったんですよね。
勿論、ファッションってナマモノなので仕方ないのですが、
自分がすご〜くときめいて買ったものの価値が下がっていると
やっぱり多少なりともガッカリしてしまうと思うんです。
お客様にセールの案内をするのって、当時かなり苦手でした。
プロパーの時に自分が自信を持ってオススメして、
買っていただいた商品が半値以下にセールでなってしまったものなら、
凄くバツが悪くてね。
セール近くになったら
お店のルールで値下げ対象とまでは言えなくても、
顧客様には
このお品はもう少し様子を見てからお求めいただいても良いかもしれないです
って伝えてしまってました。
それでも、どうしても直ぐに欲しい方は当日ご購入されますしね。
そしてこの方が、
当日の個人売上は下がっても、
結果、売上に繋がることも多かったです。
多分、私の事を少しは信頼してくれていたからかな、って勝手に思ってます。
いつも、
1年後もお店に来てくださる方でいて欲しくて
こういうやり取りはとても神経を使っていました。
その点、
ブランドの方針で最初からセールしませんって言い切ってくれれば、
お客様とわかりやすく価値の共有ができるし、
ラストの在庫まで自信を持って販売できる。
こっちの方が顧客様との信頼関係って築きやすいだろうなぁ
って、当時羨ましかったなぁ。
絶対にセールをしないブランドって強いな、と思います。
セールしなくて済むブランディングができるならば
そっちの方が、作り手も売り手も買い手も幸せ。
ここ数年、特に仕事着はファストファッションになりがちですが
最近の大量生産、大量消費、生産地の問題なんかを考慮すると、
セールに頼らないブランドって、正しいし素敵だな、って思います。
セールとの付き合い方
私自身、アパレルで働いてから、
セールではあまりお買い物をしなくなりました。
個人的な意見ですが、
セールで買うならプレセールかセールの始まり1週間以内。
それ以上残るのは、
流行りもので来年は着にくい服、
そもそも合わせにくい服、
どちらかの可能性が高いです。
3~5年くらいは着たいな、と思う定番品は、
セール時期以外に店頭でサイズ感を店員さんに見てもらいながら、
ゆっくり選んで購入したほうが長持ちするように思います。
特にアウター等に関しては、
シーズンの立上り直ぐに購入したほうが、
店員さんも落ち着いて丁寧に対応してくださいますし、
商品の品質も良いことが多いです。
最後に
意外と当時の経験が今の仕事に生きています。
不動産もお客様と物の価値を共有するという面では同じ。
何かを提供してお金をいただいている以上、
考えないといけないことって共通しているなぁ、って思います。
コメント