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フジ子・ヘミング氏

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先週、日曜日の夜、NHKスペシャルでフジ子・ヘミングさんの追悼番組をやっていて、食い入るように観ていました。

フジ子・ヘミングさんの存在は知っていたし、描かれる絵画やお部屋やお洋服の雰囲気がとっても素敵だな…と、昔何かの取材で取り上げられていた時に感じて。

「いつか生演奏を聴いてみたいな…」と思ったことを思い出したけれど、もう一生叶わなくなってしまった。

やっぱり、思い立ったら直ぐに行動しないとダメですね。

 

フジ子さんは60代から一気に認知度・人気が上がり遅咲きながらも大成したピアニスト。

インタビューで「私は壊れそうな繊細なものが好きだ」「技術では他に上手い人もいるけれど、私は私の演奏が一番好きなのだ」というような大意の発言をされていて、一気に好きになりました。

 

番組の最後で、車椅子に乗りながらピアノを弾くシーン。

もう聴力が殆どなくなっていて、自分の弾くピアノの音もきっとわからなくて、自らピアノを閉じられる。一体どんな想いなのだろう…と、ぐっとくると共に、フジ子さんが少し羨ましくも思えました。ピアノの演奏のみで生計を立てられる人は一体どれだけ少ない割合なのだろう、と。

老いも死も、誰にでも平等にやってくる。終わりの日が予めわかっていたらいいのにな…と、私でも偶に思うことがあります。人間って生かされているんだな…って。

フジ子さんの人生から根っこにある力強さを分けてもらったような気持ちになって、番組を観終わった後は、不思議と前向きな気持ちになれました。

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