2年くらい前にチェコへ行った時、
プラハ本駅で1.5時間くらい電車が遅延していました。
私は自由気ままな一人旅だったので
あぁ久々に海外旅行の洗礼をうけたなぁ、まぁそんなこともあるか。
と思って、コーヒーを飲んだり駅中をふらふら歩いていたら、
フリーピアノの周りに人が集まっていて、
何やらすごく楽しそうな雰囲気。
(フリーピアノは、エスカレーターを上がったホームとの間にあります。)
グランドピアノではないところも、なんだかいい。
このピアノの近くにはベンチもあって、
遅延している電車の到着を待つ人達が
のんびりとピアノを聴いていました。
その素敵な雰囲気に引き込まれて私もピアノ鑑賞に参加。
1曲終わるごとに大きな拍手が送られて
私も隣の人と微笑み合ったりしたりして
とってもピースフルな空間に居合わすことができて
あぁ、生きていてよかった
って、少し大げさだけれど思いました。
皆、遅延にイライラする様子も無く、その場を楽しそうに過ごしていて、
私もその場の雰囲気で、
日本の通勤時であったら100%嫌になっていたであろう状況を
気付いたら楽しく過ごしていたのです。
心に余裕を持つってこういうことなんだなぁ
と、身をもってプラハ本駅で体感しました。
(因みに、プラハ駅はジプシーも見かけず、人も多すぎず、
綺麗でこじんまりとしていて、色々な面で居心地の良い駅でした。)
ちょっとトラブルがあったとしても、
これくらいの大らかに構えて時間を使えた方が
絶対人生が豊になるよなぁ。
これくらいが丁度良いんだ、と変にしっくりきました。
あんまり怒っても仕方ないし、
多少何かあっても
笑い飛ばせるくらいの余裕をいつも持ちたいものです。
アールヌーヴォー、いいですね♡美しいです。
この駅、開業した1871年当時はオーストリア帝国領だったので
「皇帝フランツ・ヨーゼフ駅」という名前だったそうです。
チェコという国は、所々に占領下時代、共産国時代の名残があって
旅の途中途中で、美しさの中に少しもの悲しさを感じました。
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