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「オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に」の感想

ballet
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この間受けた代行のクラスが楽しくて、家でもトレーニングしてみたりしています。

バーレッスンでは
ジュッテをアティチュードでやって、もも裏とお尻の筋肉を意識するようにしたり、
フラッペにシソンヌが入っていたり、
グランバットマンもパンシェと交互に入っていたり。

普段やらないアンシェヌマンが多くて、ついていくのが大変だったけれど、楽しかったなぁ。

 

仕事の都合もあって、コンスタントに毎週同じクラスに行くことはできないけれど、バレエ好きだから、歳を重ねても続けていきたいな。

 

出張中でクラスを受けられない日は、ストレッチをしながらバレエ鑑賞をして過ごすことも多いです。

Amazonプライムが、意外とバレエに関連した見放題の作品を設けてくれていて、この間発見したのですが、なんと「オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に」が、見放題に追加されていました…!

これ、ずっと観てみたかったんだ。

  

オープニングのライモンダ3幕のヴァリエーションの曲から始まり、デュポンがバレエ学校の学生だった頃の映像と、現在のクラスの映像が交互に流れます。

マリ=アニエス・ジロとの朝のクラス、グランバットマンが美しすぎる。

これだけの大スターであっても、クラスのバーレッスンの内容って大きく変わらないのだから、バレエって、どこまで行っても基礎が大事なんですね。

 

その後、煙草を片手にマリ=アニエスとインタビューに答える姿が、印象的。

二人ともスタイルがよすぎて、お顔と首の幅が同じだし、お顔の長さと首の長さも同じ。笑

首が太いのか?、と錯覚してしまうほどの、お人形さんのようなプロポーションです。

 

  • 毎朝のクラスには必ず出席する、一人で練習できるなんて傲慢だと思う
  • フランスの厳格なバレエを守ることが仕事
  • 10歳から、全く同じ練習を繰り返している
  • 古典バレエはある程度コツを掴めているし踊りきることができるけれど、コンテンポラリーは難しい
  • パリ・オペラ座のバレエダンサーの定年は42歳、引退した後の生活は不安

    …等々、赤裸々にかたるデュポン。

 

バレエ学校のクラスでもセンターで、25歳でエトワールに昇格してから、定年の42歳まで主役。

「やっぱり、主役って、こういう人が務めるものだよね」って周囲を思わせるような、圧倒的な華やかさがあります。

 

一方で、デュポンはどこまでも自然体で、通勤はデニム姿で地下鉄を利用するし、自宅へ帰れば2人の息子の母親だし、気取ることなく他のダンサーとも茶目っ気たっぷりに話している。

…というか、エトワールでも、一人で地下鉄使うんですね…!

これだけ美しいから、ニット帽に革ジャンにデニム、シンプルな服装でも、地下鉄で映える映える…。

産後、復帰の舞台でも、「私がここまで踊れたのは、9割は指導者のお陰」と驚くほど謙虚。

産後5か月であそこまで元通りの体型に戻すのは、本物のプロで、尊敬しかない…。

セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーの時もだったけれど、デュポンも痛みを我慢して、鎮痛剤を服用して舞台に立っていました。ダンサーが痛みに慣れすぎていて、ゾッとする時があります…。

 

もちろん、並大抵ならない努力の下でここまで来ているのだと思うけれど、稽古中に「これ以上はできない」、「不安だ」、「足が痛くてポワントで立てない」と、程よく愚痴りつつ、本番ではしっかり勤め上げるところもまた良い。笑

足が痛い痛い言いつつも、パリの石畳の中、ルブタンのピンヒールのパンプスで通勤しているとことも、やや突っ込みどころがあるけれども、また良い。笑

 

美しいデュポンの気取らない人間味溢れる人柄を覗けるドキュメンタリー。

稽古風景を眺めているだけでも何時間も観ていられます。

 

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